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  • 執筆者の写真LALA

ドッグフードが新鮮で安全なのはいつまで?

更新日:2020年7月27日


ドッグフードの良さといえば

便利で経済的なところ

ですよね。

1度買えば

しかもちょっと大きめでも買っておけば

しばらくは買い物にも行かなくてもいいし

常温でいいから冷蔵庫の場所も取らないし

でも

なんでそんなに消費期限が長いの?

なんで腐らないの?

いつまでは安心してあげても大丈夫なの?

て、ちょっと心配になったりしませんか?

今日はドッグフードの品質についてお話しします。

 

1)意外と大事だった袋!

2)油脂は危険?

3)酸化防止剤

4)いつまで安全?

 

1)意外と大事だった袋

ドッグフードはなぜ

何ヶ月でも

未開封であれば何年でも

保存が効くのでしょうか?

その理由は

まず

フード自体よりも

パッケージ、袋にありました。

ドッグフード製造会社は

多額の費用や労力をかけて

ドッグフードの品質を保つため

パッケージの研究、開発、製造をしています。

何ヶ月、何年でも

店の棚や家の戸棚の中に

置いておけるようにする為です。

でも

袋を開けた瞬間

そのパッケージに守られていた品質は

一気に劣化し始めます。

ドッグフードは高温で加熱処理されますが

その主な目的は

食品から水分を取り除くことです。

水分はバクテリアなどを繁殖させてしまうので

ドッグフードを長持ちさせるためには

水分は大敵です。

ドッグフードの水分量は大体10%以下程度です。

(*ドライフードを食べている犬は常に軽い「慢性の脱水症状』状態であると言われています。)

水分を取り除き乾燥させたら

即パッケージで密封しなければなりません。

空気に触れると酸化が始まって

食品の栄養価が低下していき

カビやバクテリアなどの繁殖にも繋がるからです。

最悪なのは

ドッグフードに含まれる脂肪が酸化することです。

それを防ぐために

合成酸化防止剤が加えられ

劣化と悪臭が起こらないようにしています。

因みに

AAFCO(米国飼料検査官協会)は

『賞味期限』を記載することは義務付けていますが

いつ製造されたか

を記載することは義務付けていないため

実際にそのドッグフードが

どのくらい前に作られ

どのくらいの年月その棚に置かれていたものなのか

私たち購入者には分かりません。

このように

品質を保つために

パッケージにはとても気を使って作られています。

ということは

この袋を開けた途端

酸化が始まり急速に劣化し始めます。

愛犬のご飯タイムで袋を開ける度に

酸化は進んでいきます。

 

2)油脂は危険?

フードの中の油脂はとても酸化しやすく

脂肪の粒子が

マロンジアルデヒドといった

小さな化合物に分解されて悪臭を放し始めます。

腐敗した油はビタミンを破壊し

ビタミン欠乏症に繋がります。

現代ではビタミンD不足である犬が

とても多いと言われています。

腐敗した油を与えられた犬や他の哺乳類は

ビタミン、タンパク質、脂肪が欠乏する

という実験結果も出ています。

また他にも、

栄養失調、脱毛、下痢、腎臓や肝臓疾患、生殖の問題、癌など

様々な問題を引き起こす可能性があると考えられています。

 

オイルの種類も重要

脂肪には幾つかの種類があります。

その種類は

炭素結合の数によって分けられています。

そして

より多くの炭素結合を持つ脂肪ほど

酸化が早いのです。

飽和脂肪酸(牛の脂など)は

炭素結合を持っていないので

他の油脂に比べると

それほど酸化はしやすい油脂ではありません。

一方

一価不飽和脂肪酸(オリーブオイルなど)は

二重結合を含み、酸化しやすい油です。

しかし

PUFA(多価不飽和脂肪酸)ほどの酸化量ではありません。

PUFAs(多価不飽和脂肪酸)は

いくつかの炭素結合を含んでいます。

鶏の脂にはPUFAが含まれているので

牛の脂などよりも酸化しやすいと言われています。

最も結合度の高い(酸化しやすい)脂は

EHAやDPAなど、魚に含まれる脂です。

忘れないでいただきたいのですが

犬の健康のためには脂肪は絶対に必要なものです。

そして

彼らが最も吸収しやすいのは

海からのもの、魚の脂なのです。

なので

よくドッグフードにもサーモンオイルなど

魚の脂が含まれているものがありますが

酸化しやすいため

その栄養価が壊され

効果がなくなるだけではなく

酸化し腐敗して

愛犬の健康に害を及ぼす可能性もありますので

フィッシュオイルが含まれているドッグフードは避けてください。

その代わりに

新鮮な肉や魚の脂

またはカプセルやプッシュ式などの

酸化しにくい状態になっている良質なサプリを

(クリルオイルやイカのオイルがおすすめ)

ご飯をあげる時に

フードの上に加えてあげることをお勧めします。

 

 

3)酸化防止剤

ドッグフードは酸化しやすいですので

酸化防止剤が必ず入っています。

酸化防止剤には2つの形態があります。

1つ目は

食品の酸化や腐敗を防ぐための

保存料、抗酸化剤、防腐剤としてのもの。

2つ目は

犬がそれを体に取り込むことで

体の細胞が

脂肪の腐敗によって起こる酸化のダメージから

身を守るためのもの。

そして

酸化防止剤には

天然のものと人工的な合成のものがあります。

合成酸化防止剤に関しては

様々な意見がありますが

やはり犬の健康に

害を与える可能性が大きいことが懸念され

高品質なドッグフードを追求するドッグフード会社や商品では

使用禁止しているものが増えています。

[合成酸化防止剤]は一般的に以下の4つが挙げられます。

エトキシキン

エトキシキンは非常に抗酸化力が高いので

世界中で飼料やペットフード

そして農薬にも使われています。

毒性が高く発癌性が疑われている添加物です。

日本では食品に直接添加する食品添加物として

使用することは認められていませんが

家畜や飼料などへの添加は認められています。

その飼料を食べて育った家畜や魚などの体に残留するので

私たち人間やペットの体にも入ってくる可能性があります。

その残留許容値というものが設定されていて

人間の食材は5ppm程度ですが

ドッグフードへの許容値は75ppmとぐっと高い値になっています。

人間よりも小さい体だというのに。

もう1つ知っておきたいことは

もしもドッグフードに魚粉が入っている場合

エトキシキンが入っていると思ってください。

魚粉を輸送する場合

エトキシキンを加えることは

法律で義務付けられているからです。

ペットフードに直接添加しているわけではないので

製造業者も原材料のリストに載せる義務はありません。

BHA(ブチルヒドロキシアニソール)

BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)

どちらも

発癌性があると実験では証明されている人工防腐剤です。

BHTは発達障害や甲状腺障害を引き起こすことが疑われています。

TBHQ(ターシャリー・ブチルヒドロキノン)

酸化防止剤で塗料などにも含まれています。

胃の腫瘍を始め

様々な癌と関連があることが分かっています。

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[天然防腐剤]

ビタミンE(混合トコフェロール)

ビタミンC(アスコルビン酸)

天然防腐剤は

品質にこだわった良い商品に使用されていることが多いです。

天然の防腐剤は

合成のものよりも毒性は低いですが

保証される保存期間が短くなります。

そして『天然』と言っても

全てのものが本当に『天然』であるわけではありません。

混合トコフェロールは

厳密に言えば合成と言えます。

植物油やレストランから出た

使用済みの油脂から抽出されたビタミンEの異性体で

穀物と油から生成されたガンマトコフェロールなどが

多く使われています。

ローズマリーエキス

ローズマリーからの抽出液です。

脂肪の酸化を防ぎ風味を守ってくれます。

大抵の工場では

ローズマリーエキスを抽出するために

アセトン、ヘキサン、メタノールなどを溶媒として使っています。

クエン酸

粗糖を発酵することによって作られます。

クエン酸は安全とされていて

人間の食品にもペットフードにも使用されています。

合成のビタミンEやC、ローズマリーエキスを使う代わりに

クエン酸を含むクランベリー、ブルーベリー、りんご

などの果物を使用するペットフードもあります。

 

 

4)いつまで安全か

まず

パッケージに記載されている

「賞味期限」「消費期限」というのは

未開封の場合であることを忘れないでください。

一度開封すると

一気に劣化が始まります。

ではどのように品質を保ち

どのタイミングで破棄した方がいいのでしょうか?

以下が5つの目安です。

1)そのドッグフードにはどのような酸化防止剤、保存料、防腐剤が入っているかをまず知ること。

何が使われているかによって

品質の劣化の速度は変わります。

理想としては

なるべく天然の酸化防止が使われているもので

小さめのパッケージのものを買い

なるべく早めに消費することです。

2)どんな油脂、脂肪分が入っているかを知ること

なんの脂が使われているかで

酸化の度合いや速度が違います。

ペットフード業界の専門家たちによると

牛であれば3週間以内

鶏や家禽の場合は2週間以内

に使い切るのが良いようです。

3)特大用は買わない

大きいものの方が割安で経済的ではありますが

愛犬の健康を考えたら

2~3週間で使いきれる大きさのものを買ったほうがいいでしょう。

4)フィッシュオイルやオメガ3オイルが混ぜられたフードは買わない

酸化しやすい脂です。

製造工程ですでに栄養価は落ちているか

完全に壊されてしまっています。

袋を開けた途端に

さらに酸化が始まり栄養価の問題だけではなく

腐敗が始まりすぐに悪臭を放つ可能性があります。

これらのオイルは、ごはんを与える時に

フードの上に自分で加えてあげてください。

5)フードを袋から全部違う容器に移し替えないこと

ペットフード業界はフード自体よりも

袋の方に時間もお金も費やしていると言っても過言ではありません。

酸化が進まないよう、酸素を締め出すように

設計されて作られていますので

その袋のままで他の容器できれば密閉容器に入れて

保存するのがベストです。

 

まとめ

1)意外と大事だった袋

ドッグフード業界は実は中身のフードよりも

労力と時間をかけて袋のデザインをしてます。

酸化が進まないよう、品質がなるべく落ちないよう

酸素を締め出すように考えて作られているので

保存する場合は、袋ごと密閉容器へ入れるのがベストです。

2)油脂は危険?

油脂は酸化しやすく

栄養価を壊すだけではなく

腐敗して悪臭を放ちます。

ビタミンを壊し

様々な病気や疾患を起こさせる原因にもなります。

ただし、脂肪、油脂は犬の健康には必要不可欠なので

良質のオイルを

食事を与える時にフードの上に足してあげると良いです。

3)酸化防止剤

ドッグフードには酸化防止剤が必ず入っています。

合成酸化防止剤である場合が多いですが

中には合成酸化剤の毒性を懸念して

天然の酸化剤を使用しているドッグフードもあります。

天然のものは、合成酸化防止剤のような毒性はないですが

合成よりも早く酸化が進むので

早めに消費するようにしてください。

4)いつまで安全か

使用されている酸化防止剤や

油脂の種類によっても変わってきますが

基本的には

開封したら2週間ほどで使い切るようにしてください。

袋から全てを移し替えずに

袋のまま密閉容器に入れ

湿気のない日の当たらない場所に保管してください。

 

最後に...

注:しっかりと密閉する容器で保管しないと

大変なことになる可能性があります!

昔、ドッグフードを犬のフード用のステインレスの容器に

保存していたことがあります。

蓋がぴっちりと閉まるものでしたが

密閉ではありませんでした。

ある日

ご飯をあげようとその容器を取り出したら

暗くて分からなかったんですよ...

大量のアリがたかってまして!!!

私の手にもボワーーーーッと大勢のアリさんが登ってきました!!!!滝汗。

気をつけてください!必ず密閉容器で!!!笑

そして...

本当は...

愛犬の健康を考えたら

ドッグフード(ドライ)から

ローフード(生食)へ切り替えるのがベストです。

なぜかと言うと

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