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  • 執筆者の写真LALA

老犬には低タンパク質が本当に良いのか?

更新日:2020年7月27日


今日は老犬の食について書こうと思います。

老犬には低タンパクで低脂肪のフードを与えないといけない、と思っている人も多く 実際そうアドバイスされる獣医さんも多いですよね。

でも実はこれ、正しくない、というか古い昔の情報だということをご存知でしょうか。

むしろ老犬は若い犬よりもより多くのタンパク質が必要だというのが今の常識です。

50%以上増やすべきだという専門家たちもいます。

低タンパクがいい、と言われた理由は 『運動量も減って若い頃ほど必要でない。返って肥満の原因になってしまう』 『腎臓に負担をかけるので量を減らしたほうがいい』というものでした。

老犬になると足腰が弱りいずれ歩けなくなってしまう、というのは実は低タンパクが原因かもしれないのです。タンパク質は体を作っているものです。筋肉、骨、血、皮膚、毛、全てはタンパク質から作られてます。いわば体そのもの。 でも年とともにタンパク質を代謝する機能は落ちてきます。

ですので、十分以上のタンパク質を摂取していないと、体が、足らないタンパク質を筋肉から補おうとするので、筋力が落ちてしまうのです。

タダでさえ衰えてきているというのに、タンパク質を減らすことで益々弱くなる原因となってしまいます。健康維持のためにはむしろ以前よりも必要になるわけです。

免疫機能にもタンパク質が必要ですので、不足すると、免疫力が低下し、感染症、アレルギー、癌、慢性疾患、炎症性腸疾患などを発症しやすくなります。

そして、腎臓へ負担をかけるのは実はタンパク質の量ではなく質が問題なのです。

より消化、吸収しやすく、十分な水分を含んでいる良質のタンパク質(肉や卵など。できれば生)は消化吸収率も良いので負担がかかりません。

低品質のタンパク質を使い、高温で加工されたドッグフードは

逆に消化が悪く(酵素も壊れている)内臓に負担がかかりやすくなります。

だから『低タンパク質に』と言われるようになったわけですね。

こういった低品質のタンパク質の入ったフードの場合は確かに腎臓に負担をかけます。

低タンパクのフードはその分、炭水化物が多く入っているので

新陳代謝や運動量の落ちている老犬は太りやすくもなります。

十分な量の良質なタンパク質が老犬の健康には絶対必要不可欠になります。

その為には、やはり手作り(できれば生食)が一番理想的ですが

それが難しい場合は、少しでも質の良いタンパク質が十分入ったフードを選んであげることが重要になります。 市販の『シニア用』にこだわる必要は全くない、と多くの専門家は言います。

(「〜用』とすると売れるので、ビジネス戦略の1つであることが多い。)

年齢に関係なく、犬にとって最も健康的なタンパク質は

加工していないホールフーズ、自然の形、素材そのもの丸ごとです。

彼らにはそれが最も消化吸収しやすいのです。

それから、食物繊維の割合が多いドッグフードは注意が必要です。 (年齢や体重などに関係なく) 『食物繊維たっぷり!』などとパッケージにあると健康的なように思ってしまいますが 大抵、安く質の良くないものをカサ増しとして入れている場合が多いですし

そもそも犬はそれほど多くの食物繊維を必要としませんし、摂りすぎはかえって害になるだけですので避けた方がいいでしょう。

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私は医師、獣医師ではありませんので医療的なアドバイスや診断は致しません。あくまでも私個人の体験や学んだ知識に基づいた情報ですので、各々個人の判断の元で実践されることを予めご了承ください。新しいことを試される際に心配事がある場合、また症状に関して専門的な助言が欲しい場合などは獣医師や動物医療関係機関へご相談されることをお勧めいたします。

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