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  • 執筆者の写真LALA

ロードッグフード(生食)を始めたい人への10のルール

更新日:2020年7月27日


 

ローフード10のルール

ローフード(生食)が犬にとって最も適しているのですが

『じゃ~ローフードへ変えてみようかな~?』と思われたとしても

恐らく不安なことが色々頭をよぎって

躊躇されるのではないでしょうか?

私もそうでした。

生の肉は安全なのだろうか?

何をどのくらい与えればいいのだろうか?

栄養のバランスは?

などなど...

少しでも不安を解消し簡単に始められるように

10のルールをお伝えしますので

ご参考にしていただければと思います。

 

その前に...

完全にローフードに切り替えられれば

それが一番理想的ではありますが

それぞれ諸事情、諸々

なかなか難しかったりしますよね。

分かります!

無理に完全に変える必要はありません。

ほんの少しだけ変えるだけでも

大きな効果を生みます。

例えば

月に2、3食だけ、から初めてみるとか

いつものご飯にすこーしだけ生食を足してみるとか

それだけでも全然違いますので

出来る範囲でできることから始めてみてください。

それも無理!な方はこちら↓から始めてみるのもありです!

なんでもできるところから!

ですので、以下の10のルール

軽い気持ちでお読みください〜

ただ、保証します!

私も含め、ローフードを与えている飼い主さんに聞いたら

恐らく100%の方が、ドッグフード(ドライ)にはもう戻らない!

と言われると思います。

それだけ効果がある

違いは明らか!

ということなのです。

 

ローフード10のルール

1)カルシウムは必須

2)内臓はマルチビタミン

3)肉は基本

4)脂肪に注意

5)果物や野菜は「どのように」が重要

6)デンプンフリー

7)バラエティ

8)長い目でバランス

9)週一の魚

10)リラックス!

 

では1つずつ説明していきますね。

1)カルシウムは必須

犬にとって

ミネラル、特にカルシウムとリンは必須、絶対に必要です。

骨は両方を適量含んでいるのに対し

肉は多くのリンを含んでいますがカルシウムはあまり入っていません。

骨なし肉オンリーのゴハンを長く続けると

カルシウム不足で骨や神経系に異常をきたす可能性が高くなります。

十分なカルシウムや

バランスの取れたミネラルを摂取するためには

骨(生)が全体の12~15%ほど必要になります。

全体の1/3を骨つき肉にするとバランスが良いと考えてください。

どんな骨が良いかというと

チキン(ウイング、首、足、もも)

牛のテール(大型犬に適している)

ターキーの首(他の部位は大きすぎる)

羊や山羊(首、リブ)

などがオススメ。

その他にも、殻ごとの生卵なども良いミネラル源となります。

(カルシウムとリンの割合もちょうど良い)

(放し飼いの鶏の卵にしましょう!)

2)内臓はマルチビタミン

内臓はとても栄養価が高く

与えないことで深刻なビタミン不足になる可能性があります。

全体の10~30%を与えるのが理想ですが

もしもレバーなどしか手に入らないようでしたら

(恐らく大多数の人がそうであろうと思います)

全体の10%程度加えてあげてください。

もしも他の臓器(腎臓、脾臓、膵臓、脳など)が手に入る方は

全体の30%ほどを与えてください。

1種類の臓器のみ(レバーだけなど)の場合は

5~10%程度にして、あげすぎないよう注意してください。

レバーはビタミンAが非常に豊富で

あげすぎると酷い下痢になる可能性もあります。

内臓は、あげすぎは良くないですが

必要不可欠な材料の1つです。

3)肉は基本

骨と内臓以外が肉と考えてください。(全体の1/2~1/3)

健康で病気せず長生きするための

強い細胞組織、ホルモン、酵素などを

作るために必須なタンパク質を摂取する為には

とても大切な栄養源となります。

犬は肉食動物だということを忘れないでください。

牛、鶏、豚、七面鳥、羊、バイソン(野牛)、鴨、馬、兎、鹿など。

手に入るものをなるべくバラエティに富んで

違う種類をローテーションしてあげるようにしてください。

同じものをあげ続けるとアレルギーを引き起こす原因にもなります。

4)脂肪に注意

脂肪もとても重要な栄養素の1つです。

免疫力や神経系、肌の状態にも脂肪の摂取は絶対に必要です。

ただ

脂肪はタンパク質の2倍のカロリーがあり

ビタミンやミネラルなどはほとんど含まれていません。

脂肪が多すぎると高カロリーなのに

ミネラルやビタミン不足の食事になってしまいます。

そのような食事が長いこと続くと当然体に影響が出てきます。

野生の時代に捕まえて食べていた獲物と比べ

現在食用に飼育されている動物は脂肪分が高くなっています。

なるべく脂肪分少なめの赤みのお肉をあげるようにしてください。

(例えば牛のひき肉の場合、90%以上の赤みのもの。)

理想的なのは全体の10%以下に抑えること。

と言っても、脂肪は絶対に必要な栄養素であることはお忘れなく!

5)果物や野菜は「どのように」が重要

果物や野菜は必要か?

答えはYesであるけど

絶対に必要なものでもない、です。

肉、骨、内臓のように

生きるため、健康であるために、絶対に必要なもの

ではありません。

『全く食べる必要がない』という専門家の方々もいますが

肉や骨や内臓からは

摂取できないような栄養や水分やエネルギーが含まれているので

多少は取った方がより良い、と考えている専門家の方々も多く

私は後者派です。

野生の時代

彼らは多少の草やフルーツ(ベリー類など)を食べていましたし

獲物の胃や腸の中にある草や穀物(獲物が食べて消化しかけているもの)

も食べていました。

必要であったから食べていたはずです。

果物や野菜には

以下のような素晴らしい栄養素が含まれています。

・プレバイオティックス:腸の中の良い細菌である善玉菌の餌となる食物繊維

・クロロフィル:葉緑素とも言われますが、肝臓や消化器系の解毒作用や癌の予防に良いと言われています。

・カロテノイド:老化や病気から守ってくれる抗酸化物質。黄、オレンジ、赤色の植物に含まれます。(人参、かぼちゃ、パプリカ、パパイヤ、メロンなど)

・リコピン:これも、癌の予防や抑制に効果のある強力な抗酸化物質です。(トマト、人参、赤キャベツ、スイカなど)

・ルテイン:これも抗酸化物質で目や肌、心臓の健康に良いと言われています。(ブロッコリー、ケール、オレンジ、パパイヤなど)

・フラボノイド:抗酸化、抗炎症、抗癌、抗アレルギーの効果があります。一般的に色の濃い野菜の方が多く含まれています。

こういった様々な利点がありますので

少量を与えてあげることが好ましいと思います。

ただしあげすぎないこと。

「何を」与えるか、も大切なのですが

「どのように」与えるか、がとても重要です。

フードプロセッサーなどでピューレ状にするか

なるべく細かく刻んでからごはんに混ぜてあげてください。

(おやつなどで、そのまま与える場合は

やはり細かくするか、軽く茹でてからあげると消化しやすくなります。)

肉食動物である彼らは

野菜などは消化しづらい体の仕組みになっています。

先に書きましたが

彼らは野生時代に獲物の胃や腸の中にある野菜を食べていました。

それらは半分消化して発酵しかかっている状態なので

ちゃんと消化吸収できてた訳です。

その時の状態になるべく近い形で与えてあげると 消化がしやすくなります。

消化しやすい状態の上に善玉菌を増やし

腸内細菌のバランスを整える助けもしてくれるので

発酵野菜もとてもオススメです。

6)デンプンフリー

穀物類、豆類、芋類などのデンプン質(糖、炭水化物)

は犬の体には適していません。

全く消化できないわけではないし

少量でしたら問題はないですが

なるべく減らすようにしてください。

デンプン(炭水化物)は肥満や糖尿病の原因になるだけではなく

アレルギーや皮膚疾患、腸疾患を引き起こす原因にもなります。

タンパク質や脂肪は

犬が生きていくために絶対に必要なものと言いましたが

炭水化物は特に必要のないものです。

炭水化物の取りすぎは

免疫システムやビタミン生成などに

必要不可欠な消化管の微生物叢を破壊してしまいます。

市販のドッグフードやおやつには

カサ増しなどで多量の炭水化物が入っている場合が多いですので

そいういう点からも避けたいところです。

7)バラエティ

栄養をしっかり取るためにも、犬もバラエティに富んだ食事にしましょう!

犬だって毎日毎日同じものばかりじゃつまんない!

メインであるお肉もローテーションして違う種類をあげてください。

先にも書きましたが

同じ1種類だけをあげ続けるとアレルギーの原因にもなります。

8)長い目でバランス

毎食毎食、完璧である必要はありません。

2、3日もしくは1、2週間単位で

栄養のバランスが取れていれば大丈夫です。

神経質になりすぎる必要はありません。

自分や家族の食事もそこまでストイックに計算して

バランスを考えて食事を作ったりしてないですよね。

長い目で見てバランスが取れていれば

問題ありません。

9)週一の魚

サーモンなどのフィッシュオイルを

ドッグフードに加えている方もいると思いますが

フィッシュオイルは酸化しやすいですし

水銀や鉛などの毒素の問題もありますので

あまりオススメできません。

オイルの場合は一番良いのはクリルオイル(オキアミ)です。

できればポンプ式のものかカプセルのもので

酸化しづらいものが好ましいです。

水銀などの問題も気にせず与えることができます。

(大きな魚、長生きな魚ほど溜まります。)

そういった意味でも

イワシは専門家の方々がよく勧められる魚です。(サイズと寿命からも)

缶の水煮のものを使うと

そのまま骨ごとあげることができます。

これを週1回程度あげることで

栄養のバランスの手助けとなります。

10)リラックス!

いきなり全てを変えようと思うと難しく感じるかもしれません。

1~9のルールを参考に少しづつ

普段のフードに少しだけ足してみたり

週に2、3回だけローフードにしてみたり

と完璧にしようとせず

軽い気持ちで試してみてください。

しばらく続けると

必ず良い変化がみられると思います!

きっとワンコも大喜びで食いついてくると思いますよ。

新しい食べ物を警戒して

食べない子もいるかもしれませんし

全く気にせず飛びついてくる子もいるでしょう。

どちらにしても(ローフードに限らず)

初めて食べるものは

ほんの少量から始めて

少しずつ割合を増やして行ってください。

その過程で

軽い下痢や嘔吐などを起こす場合もありますが

体が変化に対応しているだけなので

軽くすぐにおさまる場合は問題ありません。

場合によっては

ちょっと減らしてみたり

様子をみながら

少しづつ増やしていってください。

万が一酷い下痢や嘔吐が数日続くようでしたら

元の食事に戻してすぐに獣医さんにみてもらうようにしてください。

与える量の目安としては

体重の2~3%が1日に与える量ですが

それはあくまでも目安です。

子犬なのか成犬、もしくは老犬なのか

よく運動する子なのか、寝てばっかりいる子なのか

などでも違ってきますので

その辺は各々の判断で変化させてください。

愛犬が太っているのか正常なのか?

の判断の目安としては

お腹(胸)あたりを触ってみることです。

肋骨が『見えないけど感じる』だと適正体重だと思われます。

子犬はより多くのカロリーと栄養が必要です。 成犬になった時の理想体重の2~3%程度。

特に4~6ヶ月の頃は十分なカルシウムが必要になります。

歯も含め体の生成に必要だからです。

もしもこの頃に十分なカルシウムが摂取できていないと

必要なカルシウムを骨から取り出して補おうとするため

骨や歯の奇形を生じる可能性があります。

ですので子犬にはカルシウムがとても大切です。

とにかくリラックス!

軽い気持ちで

できることから始めましょう!

 

[ローフード10のルール]

1)カルシウムは必須

2)内臓はマルチビタミン

3)肉は基本

4)脂肪に注意

5)果物や野菜にこだわりすぎない

6)デンプンフリー

7)バラエティ

8)長い目でバランス

9)週一の魚

10)リラックス!

 

今後も色々と情報をシェアしていこうと思います。

皆様の愛犬ちゃんたちの更なる健康のために

少しでもお役に立てれば嬉しく思います。

読んでいただいてありがとうございました!

xoxo

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私は医師、獣医師ではありませんので医療的なアドバイスや診断は致しません。あくまでも私個人の体験や学んだ知識に基づいた情報ですので、各々個人の判断の元で実践されることを予めご了承ください。新しいことを試される際に心配事がある場合、また症状に関して専門的な助言が欲しい場合などは獣医師や動物医療関係機関へご相談されることをお勧めいたします。

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