ほとんどの飼い主さんは
愛犬にいきなり「げぼっ」とやられて
『ど、ど、どしたの?獣医さんに連れて行くべき??!』
と焦ってしまった経験は1度くらいはあるのではないでしょうか?
私は「◯ロ恐怖症」(という言葉があるか知りませんがw)なところがちょっとあるので
初めての「ブツ」を目の前に『ギョェ~~!』となりつつ
『ど、ど、どうしよう』とオタオタした記憶があります(苦笑)
過去の私のような「愛犬のブツ初心者」の方が
愛犬に◯ロられても冷静に対処できるために
参考にしていただきたい◯ロのお話です。
この「ブツ」には2種類あるのはご存知でしょうか?
嘔吐と吐出
の2種類に分かれます。
嘔吐は
胃や小腸に入った食べ物が逆流して出てきたものです。
ですので、すでに消化しかけていてドロドロなエグい状態ですねw
異物や危険だと判断したものを体の外へ出そうとする自己防衛反応である場合が多く
1度だけなど単発であれば特に問題はないのですが
繰り返し起こるようであれば病気など体に異常がある場合が考えられますので
すぐに獣医さんへ連れて行く必要があります。
吐く前には「前兆」があり、落ち着かなくなったり、げぼげぼとなったり「あ、来るぞ」と見ていて分かります。
嘔吐の際には、腹筋が強制的に収縮するので体力が消耗します。
これに対して
吐出は
食べ物が胃に入る前、食道から逆流して吐き出されたものです。
未消化で粘液が付いていたりします。
気管に入りそうになってむせたり、咳をしたりしたせいで起こるのが一般的です。
吐出の場合は前兆はなく、その後吐き出したものを食べてしまうことがあります。
(嘔吐の場合は食べません。←ほっ。笑)
吐出の場合も頻繁に起こるようであれば、病気や体の異変が考えられますので
すぐに獣医さんへ連れて行く必要があります。
病気以外、単発で起こる場合の考えられる原因は以下となります。
嘔吐の場合
*食べ過ぎ
*早食い
*食後の激しい運動
*異物を食べてしまった
(おもちゃ、ゴミ、小石、枝、髪の毛、ボタンなどなど)
*ストレス
*毒物の摂取(犬にとって毒性のある食品、腐ったもの、殺虫剤のかかった草、掃除用品に入っている化学物質などなど)
吐出の場合
*早食い
*食物繊維のあげすぎ(高食物繊維のドッグフード)
*痛みや咳などによる刺激
これらの原因のほとんどは
私たち飼い主のせいであり、そして防いだり改善できることです。
物理的に異物や毒物を食べてしまわないように気をつけることはもちろんですが
どんな時に起こるのか
気づけるよう注意を払っておくと対応しやすいですし
分からなくても
普段から少し気になっていること(食べ過ぎ、早食いなど)
に対して対応策を試してみて
その後変化があるかどうかを見て行くことで原因が分かることがあります。
例えば...
1)給与量が多い場合
↓
胃にかかる負担が大きいかも?
↓
給与量やペットフード(同じエネルギー量で給与量が少なくなるフードへ)を見直したり、1日の食事回数を増やして1回に与える量を減らしてみます。
2)高脂肪フードを与えている場合
↓
食べ物が胃の中で留まっている時間が長くなって消化不良や吐き気、胸焼けが起きているかも?
↓
現在のフードよりも低脂肪のフードに変えてみる
3)食物繊維が多い
↓
肉食動物である犬猫はそもそもそれほど必要としていない。
フードにすでに十分過ぎるほど入っているのに「健康的な気がして」野菜や果物、イモ類など食物繊維の豊富なものを与えてしまっている場合が多い。
↓
フードやおやつの見直し
4)胃腸の働きが悪い
↓
フードの見直し
フードにお湯などを加えふやかす
給与回数を増やす(一度の量を減らす)
5)早食い
↓
フードにお湯などを加えふやかす
浅い皿に広げて一気食い出来ないようにする
6)異食
↓
栄養不良?量が足りていないかも?
↓
摂取エネルギー、量、回数、フードの見直し
7)ストレス
↓
精神的ストレスも消化不良を引き起こす
↓
食事中、また普段の生活環境、ライフスタイルの見直し
単発で食欲もあり、いつも通り元気にしているなら
問題ないはずですので気にし過ぎることはありませんが
続いたり、食欲がないなど様子がいつもと違うようであれば
すぐに獣医さんに連れて行って診断してもらいましょう。
その際に、できるなら「ブツ」を持参できるのがベストですが
なかなか...ですよね^^;
嘔吐の場合だけではなく、何か問題があって獣医さんへ行く場合は
その時の様子や状態などを写真や動画などに撮って持って行くことをオススメします。
獣医さんも『その時の状態』を診て見ないとなんとも言えないことが多々ありますので。
なぜか、獣医さんのところに行く時はその症状が治まってたりしちゃうんですよね(笑)
嘔吐は、重大な病気からちょっとした原因まで様々ですが
何かしらのサインであることには間違いありません。
飼い主としてはそのサインに気がついてあげれるようにしたいですね。
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